Eighterをやめ、Eighterになる日。
ずっと不思議だった。関ジャニ∞が、どうしてこんなにも大きな存在になっていて、最高のアイドルなのか。だけど、昨晩。
2018年 7月8日 7人最後の関ジャム完全燃SHOW。
その場で、私が約2年前、Eighterになったのは最大の成功だったと確信できた、痛いほどに。そして昨晩、Eighterをやめた。
昨晩の関ジャムは生放送。最初から全員楽しそうで、明るくて、本当にいつも通りだった。支配人も隣で。過去のセッションを振り返る企画。「ワンルーム ディスコ」をセレクトしたヒナちゃんとすばるくん。(可愛い、可愛いって漏れてたよw オメーはヲタクか!w) すばるくん、家でダンス練するとか天使……動画くれ……。
心配していた安くんもニコニコしていて安心。だけど、彼が選んだ「にじいろ」のセッションのコメント。
「絢香さんと渋谷の間に虹がかかっているように見えた」
その虹の根元でギターを弾いていた安くんは、本当に幸せそうで、もう音楽と一体化していた。安くんは、すばるくんの架け橋だったんじゃないかな。すばるくんと、すばるくんの大好きな歌とを繋ぐ架け橋。それがギターにせよ、コーラスにせよ。やすばとは、そういう存在だったなぁと感じる。音楽で共鳴し合う、それだけでぴったりハマるふたり。その才能はもうぶつかり合うことはないけど、それは関ジャニ∞の大切な財産だと思う。
そして、セッションへ。
まずは、東京スカパラダイスオーケストラさんと関ジャニ∞の「無責任ヒーロー」!もう、言葉は要らないほどに熱くてエモくて痺れるセッションだった。自然と笑顔になっている自分がいた。ソロパートの余裕さも流石で、16人のかっこよさが眩しかった。
「ファイト!関ジャニ!無限大!エイト!」
その掛け声が、この番組を待つ間どうしても暗く塞ぎ込みそうだった気持ちを、明るい方向へ導いてくれた。
横山さんのトランペット、力強いな。
マルちゃんのベース、心地良いな。
安くんのギター、辛い体で精いっぱいかき鳴らしていて。
ヒナちゃんのキーボード、ボルテージを上げてくれる。
亮ちゃんのギター、いつになくアツくて勇ましいな。
大倉くんのドラム、心のままに大きく逞しいリズムで。
そしてすばるくんの歌、魂をパッションを感じる関ジャニ∞の誇り。
素晴らしい7人を、おおらかに包み込んでくださったスカパラの皆さん。セッションが終わった後、スポーツ後のような爽快感と少しばかりの切なさが胸をおおった。
いよいよ、ラスト2曲。彼らが7人最後で、と選んだ曲はなんだろう。色々と思い浮かんだけれど。関ジャニ∞の答えは、シンプルだったな。
1曲目は「大阪ロマネスク」。ああ、求めていたものだ、なんて思った。でもこの曲は、関ジャニ∞をずっと追いかけて来たエイターさんにとっては、産声のような歌なんだろうと思うと軽々しく好きと言えないような。ベストアルバムでは、7人最後のPVになった。
飾り気のない照明の下で7人並び、すばるくんの歌声が紡ぐ。
今日も誰かが巡り会う
遥か 遥か 西の街
恋をするなら御堂筋から
始まるのさ 雅なる物語
何度も何度も聞いたそのフレーズ、その声が、この一夜で最後になると思うと、自然と涙が湧いて来た。
よく聞くとこの曲って、年上組と年下組、そこから全員でのサビなんだね。それもまた感慨深くて。やはり最後の最後には、耐えきれずに涙を滲ませたヨコヒナ、すばるくん。三馬鹿、大好きでした。大好きなお兄ちゃんでした。だけどそんなお兄ちゃんを力強く優しく包み込む年下組はしっかり者の弟たちで。7人最後だから、デビュー後の苦労も下積みもテレビで語られた。だけどこれは最後じゃない。彼らは誰一人終わらない、だからこそ「大阪ロマネスク」は……7人の関ジャニ∞との1つの決別だったのかな、と勝手に解釈した。
もう聞けないかもしれない、だけど、6人になってもまた聞けるよね、と希望を持たせてくれた曲だった。
そして。関ジャニ∞7人の最後の演奏。
「LIFE〜目の前の向こうへ」。
7人が考えたタイトルで、目の前の向こうへはすばるくんが名付けた。奇しくもその彼が旅立つわけだけど、いい言葉だなぁと改めて感じた。今を超えて未来を。それを目の前の向こうと表現する強さ。すばるくんにしかないものだね。この曲は、脱退会見当日の夜中、その直前に大倉くんがラジオで流し、会見後も胸の内と共に流し、7人ラスト出演の先駆けとなったテレ東音楽祭で演奏された。関ジャニ∞の初のバンド曲。
まだまだ終わらないから
すばるくんと亮ちゃんの声の重なりが大好きだ。いつになっても、きっと最強のふたり。でもきっともう横に並ぶことはないふたり。あの日、心に刻み込んだよ、ふたりの歌声を。
昨日の涙も悲しみもまだ乾きやしないけど 痛みこらえて 負けそうでも歩みを止めない
途中、涙に詰まって歌えなくなった亮ちゃんをそっとカバーするマルちゃん。マルちゃん、頼もしいよ、だけどね、我慢はしないで。
溢れ落ちた涙の意味を教えてよ
ため息の中 ひたすらもがいて光を探してるよ
この最後の最後にまでMCとしてはつらつと、気丈に振る舞い続けたヒナちゃん。時折、大きな目に光るものがあった。同郷の幼なじみとして、そしてメンバーとして送り出す彼の器量は半端ない。
少し崩れた声を優しく引っ張るのは安くん。無理のきかない体で、一生懸命に全力で歌い演奏する安くん、涙は溜まっていたけれどとても強く感じた。「光を探してるよ」……きっとすぐに見つかるはず。
あの日交わした約束をずっと覚えているから 涙堪えて
とっても、とっても楽しそうにドラムを叩く大倉くん。亮ちゃんを支えながら、自らも涙に負けそうになったマルちゃんを更に彼が支えた。そして「あの日交わした約束をずっと覚えているから」……そう歌って手を伸ばした先はすばるくん。関ジャニ∞の最年少、関ジャニ∞の末っ子は今やこんなに頼もしい。
大倉くんが最後に見たすばるくんの背中は、どんなだったのかな。
それから……忘れられない、亮ちゃんの涙。隣を見て、ギターに目を落として、そしてホロリと。自分自身を鼓舞してきた錦戸亮から、すばるくんのことが大好きな後輩の亮ちゃんがひょっこりと顔を出してくれた。私、嬉しかった。私がエイターになってから初めて知った亮ちゃんは、どこか少年のままで、無邪気に笑う男の子(15くらい離れてる男性にこの表現はおかしいかもだけど)だったから。
ずっと隣で、ふたりで、歌ってきたんだ。私の知らない時からずっと。亮ちゃんはすばるくんと自分を「ジョンとポール」って形容したけど、ふたりは永遠のふたりだと思う、それこそビートルズのような。私はふたりが並んで歌う姿が大好きな光景だった。これが関ジャニ∞だと言わんばかりの光景だった。でも、お別れなんだなぁ、エイターもエイトも、関ジャニ∞の「ジョンとポール」は見納めだったわけだ……。
「やっぱり……寂しいね」
小さく、弱々しく呟いた亮ちゃんも。
「すばるも僕らも頑張らなくては」
ずっと堪えたであろう涙をポロッと零しながら、それでも尚関ジャニ∞の最年長として千秋楽を省みる横山さんも。
ぜんぶ、抱きしめたいな……。
と、ここまで書くのに3、4日かかってしまった。ゆっくり自分の気持ちを整理しながら、関ジャムももう一度見返して(2回目ですらボロボロ泣いた……)、言葉を選んで見たつもりだったけど。彼らですら受け入れようと、前に進もうともがく中で、早々冷静になれるほどできた人間ではなかったみたい。でもそれもいいよね。人間だもの、ね。
「Eighter!!」
すばるくんが叫んだ魂の言葉を、私たちの名を忘れない。あなたがその名を世界に馳せる日が来ても、いつかまた、私たちの名を叫んでほしい。願わくば。また7人で笑い合う一瞬が訪れますように。それまでは私は、関ジャニ∞と未来のアーティスト・渋谷すばるを追い続けようと思う。
2018年 7月8日、私はEighterをやめた。そしてまた、Eighterになった。
さようなら、ありがとう、いつかまた。