青色の世界。

好きをひとつひとつ残して。

輝く場所はきっと1つじゃない。

先日、父からとある動画を勧められた。

 

私が生まれた年にテレビ放送されたもので、はじめて海外旅行に行く人たちを追うバラエティー番組。

 

↓こちらです!画質が悪く、ところどころ止まりますが!

【完全版】ジャズばあちゃん 夢のセッション アメリカ - YouTube

 

本当は全部見ていただきたいけれど、時間のない方のためにかいつまんで。

このばあちゃんは、芸名・星富美子さん。当時81歳。2009年に亡くなられているんだけど、有名な女性ジャズドラマーだったそう。

彼女は長年アメリカで演奏することを夢見ていたけれど、旦那さんが亡くなって旅することなく数十年過ごしていたと。

お孫さんが勇気を出して星さんをアメリカに連れて行く。その目的は、「ばあちゃんのアメリカでのセッションを実現する」こと。

彼女はばあちゃんを連れてジャズバンド(彼らもすごく有名な方々だったそう!)のライブへ参加。演奏後、オーディエンスに投げかけられる。

Do you have a request?

(何かリクエストは?)

そこでお孫さん、勇気を出して!挙手し、おもむろに立ち上がり、

My grandmother is a jazz drummer.

(私の祖母はジャズドラマーなんです。)

Her dream was to come to New Orleans.

(彼女は長年ニューオーリンズに来るのを夢見ていました。)

I want you let her play with your band please.

(あなた方のバンドで演奏させてあげてください。)

そうメモを渡すと、チューバのお兄さんが星さんをステージへエスコート。最初は渋りながらも、スティックを手にすると慣れたようにドラムを叩き出す。そして彼女が選んだナンバー、『A列車で行こう』。

30年のブランクとは思えない、リズム感とノリ。ほんっっとうにかっこいい。年を重ねて、それでも音楽を楽しむ彼女が眩しく、美しいと思った。

 

私、すばるくんを思い出した。彼はきっと彼の中では輝き切ったんだ、日本で、関ジャニ∞で。私たちはまだその輝く様を見ていたかった、でも彼は次に輝くべき場所を求めた。そう思いたい。もう受け入れる必要なんてエイトにもエイターにもないんじゃないかと、思いはじめた。

昨日の24時間テレビのドラマで、赤塚不二夫先生役を演じた林遣都くんのセリフがぐっときた。

「悲しいままで、楽しくもなれる。」

私は今そんな状況なのかなぁ。心に根づいてる悲しさは、4/15のあの日から何も変わらずそこにある。それでいいじゃないか。別に受け入れて悲しみを取り除いていくわけでもなく、そのままで楽しくなれるなら。ライブにすばるくんのファンがいて、赤い服を着ていても、当たり前じゃないか。彼女らにはすばるくんが根づいてる。そのまま楽しもうとしている。排除できるような権利は誰にも1つもない。

私は、今でも悲しいよ。7人でいてほしかったよ。だけど、そんな悲しみを抱いたまま1人と6人を応援したいと思った。

あと、すばるくんは自分のしたいことができるという意味で、人生残り半分と言ったね。でも、星さんはドラムを叩いていなくても、音楽への情熱は持っていたはず。人生の最後の最後に、アメリカという異国で自分の好きなことをして輝いた。すばるくんは音楽を好きな限り、歌う声がある限り、死ぬまでどこかで輝けると信じたい。

関ジャニ∞はここで。

すばるくんは異国の地で。

 

輝く6人と1人に幸あれ。